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資産運用はやるべき?やめとけ?

こんにちは、fpくにえだです。

 

今日は資産運用をテーマでお話ししたいと思います。

 

株や投資信託、外貨、不動産など様々な資産を運用している人がいます。

一方で銀行や郵便局にお金を預けているだけで何もしていない人もいます。

一概にどちらが正しい、間違っている、ということはないんですが、前者は「資産を増やそうと行動している」、後者は「資産を守っている」という違いは見られます。娯楽や惰性ではなく、この違いを理解し、「一方の道を捨て、もう一方の道を自分は選んでいるんだ」ということを意識すべき時代になったと私は考えています。

 

メリットとデメリットという考えもありますし、やった場合とやらない場合の資産変化のシミュレーションで決めるべき、みたいなことを言う人もいるでしょう。いろいろな要因が関わりますので、それを一つひとつ知って決めてもらうのがいいと思います。

 

押し付けるつもりはありませんが、私は、今私が知っている情報から判断するならば「今を生きる人は資産運用はやった方がいい」と思っています。インフレ環境下での現預金は資産価値が相対的に目減りする、というのが大きな要因ですが、「資産を増やそうとする行動」は資産が増えるメリットの他にも行動心理や世界と自分のつながりが理解できたり、心の余裕が生まれたりと、様々なメリットがあるためです。銀行にお金を預けているだけでは得られないものに興味がある人は何らかの形で「資産を増やそうとする行動」を取ることをおすすめします。

 

今を生きる人は、と言いましたが、時代背景を理解することも大事だと思います。

 

セミナーでもよくお話しするのですが、一昔前と日本はお金に関する常識が大きく変わりました。金利、年金、退職金が顕著なものです。

郵便局や銀行に預けていると勝手にお金が増えていきました。高金利の恩恵です。100万円を1年間預けておくと7万円ぐらい増えたり、10年で資産が倍になる時代すら経験してきました。今はどうでしょうか。メガバンクの普通預金では100万円預けても 1年経つ頃に20円増えるぐらい。ちょっと下ろしたら手数料が110円かかるのが今の時代の普通。同じ銀行のサービスを利用しているのに昔とは全然違います。

ちゃんと企業で勤め上げ、年金や退職金をもらえば、老後の生活でお金の心配をすることはなかったのですが、平均的な収入を得ていた人でも普通の老後の生活を送ろうとすると貰える年金だけでは全然足りないのが今の時代。さらに今後は労働人口減少の影響で貰える額はもっと下がる可能性が高いようです。では退職金はと言うと、厚生労働省の平成30年就労条件総合調査によると実は大企業であっても13社に1社は退職金がもらえず、小規模だと5社に1社がもらえない状態のようです。そして退職金がある会社も昔に比べると半分ほどしか出せないところがあったり、「これがあなたの退職金の原資だから足りなければ自分で増やしなさい」という確定拠出型の退職金制度になった企業も増えています。

銀行に預けていてもお金が増えない、老後も普通に生活しようとするとお金が足りない、これが今の日本の新常識となってきました。

 

だからと言って、仕事終わりや休日にも働き続ける、というのは肉体的にも精神的にもいい方法とは言えない。そこで「お金に働いてもらう」資産運用という作戦も活用していき、老後も安心して暮らせるようにしようよ、という考えが徐々に浸透してきています。確定拠出年金を退職金制度として導入している会社で働いている場合は、半強制的に資産運用をすることになりますので、ある程度の知識は持っておく必要がありますね。

 

ですが、いきなり資産運用と言われても全然学んでこなかったので困っちゃうわけですね。そこで資産運用系の雑誌を読むと株で億り人(金融資産が1億円以上ある人)になった人のノウハウが書かれていたり、FX(外国為替証拠金取引)で大きく値が動く時に大もうけをする方法が紹介されていたりするので、「これはいい、早速やってみよう」と興味を持った人が同じようにやって大損し屍(しかばね)となっていたりします。短期で大きく増やそうとして大きく負ける、まさにギャンブルですね。こんなことは長く続かないですしやるべきでないと思いますが、そもそも、これも資産運用と呼べるんでしょうか。

 

そこで、資産運用とはどういうものなのか、ギャンブルにならないようにするにはどうすればいいのか、何をどう学べば資産運用のスキルが上がるのかなど、みなさんが自分なりの答えを見つけていただけるよう、このブログで資産運用に関することを書いていきたいと思います。

 

次回はまず資産運用先進国という印象のあるアメリカの金融教育ではどんなことが教えられているのかを一緒に見ていきたいと思います。