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アメリカの子どもたちは金融教育で何を学んでいるの?

こんにちは、fpくにえだです。

今日はアメリカの金融教育ではどんなことが教えられているのかについて触れていきたいと思いますが、今日のテーマに最適な本があるので、ご紹介しちゃいます。

 

アメリカの高校生が読んでいる資産運用の教科書 です。

著者は山岡道男さん(早稲田大学大学院教授)と淺野忠克さん(山村学園短期大学准教授)です。

アメリカにはパーソナルファイナンス、つまり我々の生活に関わるお金のことを研究しているNCEE(アメリカ経済教育協議会)という団体があるのですが、その研究に関わっている山岡教授と淺野准教授が日本人向けにパーソナルファイナンスを講義したらどうなるか?という設定で書かれた本です。

NCEEは幼稚園〜大学までの子どもたちの経済やお金の知識を高めることを目的に設立されました。

アメリカの金融教育で教えていることを大雑把に掴むことができると思うので、みなさんもぜひ一度読んでいただきたいと思います。

 

何も解説せずにご紹介で終わるのも微妙だと思うので、感想など。

 

お金を稼ぐ・・・収入

お金を貯める・・・資産運用

お金を借りる・・・ローン&クレジット

お金を増やす・・・投資

お金を守る・・・リスクマネジメント

 

この本は、大きくこの5つの区分けをした上で、それぞれの行動で結果を出すための知識やスキルを説明していっているんですが、本のタイトルの垣根を超えて、稼ぐ部分にもページを割いていたり、自己啓発的な学びや、考えて選択し行動することが大事だと教えてくれています。「教育」として大事なところと考えているのが分かります。

まずは、大まかにこの5つの行動で注意することや知っておくべきことをざっくり理解するだけでも十分かと思います。

 

ちょっと余談になりますが、私はこの5つの区分で紐付けてある用語にもちょっとドキッとしました。

 

お金を貯める・・・資産運用

 

貯めるというのは損をするリスクを伴わない、資産運用はリスクを伴う、そんなイメージが多くの人にはあるのではないでしょうか。この二つを結びつけているんですね。そしてそんな疑問を見透かしたように、我々が思う「お金を貯める」という行為のことを「お金を余らせる」と言っています。

 

察するに、銀行にお金を貯めておく場合、金融の恩恵、経済の恩恵を受け利息を得ることができ、さらに利息が利息を生む「複利の効果」を活用することでさらに効率よくお金を増やしていくことができる。自分は貯めている(保有し続けている)だけなのに、お金が勝手に増えていく、つまり貯める=資産運用だ、という感じなのかもしれません。この本を読んだのは10年ほど前ですが、面白いなあ、と感じたのを思い出しました。

 

せっかくなので、次回は資産形成や資産運用という言葉の定義について、私がどう思っているのかをお伝えしたいと思います。

 

 

最後に、人によりお金の知識に差があると思いますが、それぞれ気づくことはあると思います。改めてになりますが、みなさんも読んでみてくださいね。

 

ちなみに、私が投資に興味を持った頃にハマって読んだ本、ロバートキヨサキさんの「金持ち父さん貧乏父さん」もおすすめです。アメリカと日本の文化・環境の違いもあるのでその辺を理解しつつ読んでいただくといいかと思います。

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